JTが「プルーム」価格改定を発表──今こそ“ニコチンVAPE”を選択肢に加える時かも

JTが「プルーム」価格改定を発表──今こそ“ニコチンVAPE”を選択肢に加える時かも 1

2025年6月10日、JT(日本たばこ産業株式会社)は「プルーム X アドバンスド」「プルーム X」「プルーム・テック・プラス」に対応する専用たばこスティックについて、2025年9月1日から1箱あたり20円の値上げを実施すると発表しました(※1)。

これにより、現行500円で販売されている銘柄の価格は520円へと上昇します。1日に1箱を消費する場合、年間の追加負担額は7,300円に達します。たばこ税や原材料費の高騰などが背景にあるとはいえ、ユーザーにとっては無視できない出費の増加です。

このような価格上昇をきっかけに、「より現実的な代替手段」を検討する方が増えているのも事実です。中でも注目を集めているのが、「ニコチンVAPE(電子たばこ)」です。

本記事では、加熱式たばこからの移行先としてのニコチンVAPEについて、基本的な仕組みからコスト面の比較、導入時の注意点まで、冷静に整理してご紹介します。


1. プルーム値上げの詳細とその背景

JTの発表によれば、値上げ対象は以下のような製品です。

  • メビウス・ディープ・レギュラー・プルーム X・プラス(現行500円 → 改定後520円)
  • メビウス・スムース・レギュラー・プルーム X・プラス(同上)
  • ほか加熱式たばこスティック数銘柄(※詳細はJTの公式リリース参照)

同社は値上げの理由として「製造コストの増加および為替変動の影響」などを挙げており、今後も同様の価格改定が継続する可能性を示唆しています。

値上げは少額に思えるかもしれませんが、“習慣”として毎日購入する製品である以上、年間では確実に財布に響く支出です。


2. ニコチンVAPEとは?

「VAPE」という言葉自体は広く知られるようになりましたが、その内容については誤解も少なくありません。

まずVAPEとは、「リキッド(液体)」を電気の力で加熱し、発生する蒸気を吸引するデバイスの総称です。もともとはニコチンを含まないフレーバー付きの嗜好品として国内でも広がりましたが、海外では“ニコチンを含むVAPE”が広く流通しており、個人輸入により国内でも利用しているユーザーが増えています。

ニコチンVAPEの特徴を挙げると:

  • 吸いごたえが強め(濃度やリキッドの種類で調整可能)
  • 燃やさないため、独特のにおいが少ない
  • コストパフォーマンスに優れる
  • デバイスやリキッドの種類が豊富

という点があり、紙巻きたばこや加熱式たばこの代替品として十分なポテンシャルを持っています。


3. コスト比較:プルーム vs ニコチンVAPE

加熱式たばこ(例:プルーム)とニコチンVAPEでは、初期費用・継続費用の両面でコスト構造が異なります。

プルーム(加熱式たばこ)の場合:

  • デバイス本体:約3,000〜5,000円(キャンペーンで無料の場合も)
  • スティック:1箱520円(2025年9月以降)
  • 月額想定(1日1箱):約15,600円 → 年額:約187,200円

ニコチンVAPEの場合:

  • デバイス本体:3,000〜6,000円
  • ニコチン入りリキッド:約2,500〜4,000円/30ml(濃度による)
  • 月額想定(約2本分相当吸引量):約6,000〜8,000円 → 年額:約80,000〜96,000円

つまり、年間で約9〜10万円のコスト削減が可能です。

もちろん吸引量やデバイスの選択にも左右されますが、「吸いごたえを落とさず、費用を抑えたい」という観点からは、ニコチンVAPEは非常に現実的な選択肢といえます。


4. 使用感の違いと携帯性

ニコチンVAPEは、

  • デバイスのサイズがコンパクト(例:Caliburn、AirsPopsなど)
  • 充電式で手軽に持ち運べる
  • フレーバーの選択肢が豊富(ミント系、タバコ系、フルーツ系など)

という特徴があります。加熱式たばこに比べて煙(実際は蒸気)のにおいが非常に少ないため、自宅や車内でも使いやすいという声もあります。

一方で、リキッドの補充やカートリッジの交換が必要な場合もあり、多少の管理は必要です。ただし、最近では使い捨てタイプやPOD交換式などのシンプルな製品も増えており、初心者でも扱いやすくなっています。


5. 法規制と利用時の注意点

日本国内では「ニコチンを含むリキッド」の販売が薬機法により禁止されているため、利用者は海外から個人輸入する必要があります。これは合法ですが、以下の点に留意してください。

  • 個人利用目的に限る(譲渡・販売はNG)
  • 1回あたりの輸入量は最大で120mlまで

また、ニコチン濃度が高い製品は依存性が強くなる可能性もあるため、使用方法や濃度選びには注意が必要です。

信頼できる販売サイトやブランドを選ぶこと、正しい情報をもとに購入・使用することが重要です。


6. ユーザーの声:移行して感じたこと

実際にプルームや紙巻きたばこからニコチンVAPEに移行した方の多くが、以下のような声を挙げています:

  • 「においが大幅に軽減されて、家族にも好評」
  • 「ランニングコストが安くなったので、他のことにお金を使えるようになった」
  • 「フレーバーが豊富で飽きずに続けられる」
  • 「最初は不安だったが、使ってみると加熱式たばこより快適」

もちろん個人差はありますが、「コスト」「におい」「使い勝手」の3点で満足度が高い傾向にあります。


7. まとめ:今こそ「選択肢」を持つことの大切さ

たばこの価格は今後も安定して下がることは考えにくく、今回のプルームの値上げはその一例に過ぎません。加熱式たばこを使い続けるか、それとも新しい代替手段を取り入れるか——喫煙者自身が考えるタイミングが、確実に近づいています。

ニコチンVAPEは、あくまで選択肢の一つです。しかし、「価格」「使用感」「周囲への影響」などを冷静に比較してみると、加熱式たばこからの移行先として十分に検討に値する存在であることは確かです。

情報を正しく得た上で、自分に合ったスタイルを選ぶこと。それが、これからの喫煙環境において求められる姿勢かもしれません。


※1:JTプレスリリース(2025年6月10日)
https://www.jti.co.jp/investors/library/press_releases/20250610_J02.html


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